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ユッカの育て方
●リュウゼツラン科の常緑低木
●原産地:北アメリカの温帯
●越冬温度:5度C
●別名:青年の木、キミガヨラン
【寒さ】・・・強い
春〜秋の室外○ 冬季の室外× 氷点下× 雪×
*室内の場合、凍らなければほぼ大丈夫です。
【日陰】・・・強い
*日照不足が原因で枯れることは直接的にはありませんが、葉色が薄くなり、間延びして薄く柔らかくなります。ビジュアルの良し悪しを考えれば、やはり明るい場所のほうが理想です。
【直射日光】・・・比較的強い
*真夏の直や日光はさすがに強すぎて葉焼けを起こすので、日陰に置くか、遮光して下さい。
【置き場所】(室内の場合)・・・手軽
エアコンの風が直接当たる場所×
【水やり】・・・普通
水切れで即枯れることはなく、、水切れの症状が出てから水をあげても間に合う程度。比較的分かり易いです。
目安: 室内で気温15℃以上 → 1週間に1回
室内で気温5〜15℃ → 2週間に1回
室内で気温5℃以下 → できるだけ与えない。月1回、暖かい日を選んで
*水をあげる時は、鉢底から水が出る位たっぷりと与えて下さい。
*あくまでも目安です。日当たりや風、湿度によっても変わりますので、置き場所に応じて調節して下さい。
【肥料】・・・手軽
肥料不足の為に枯れることはまずないので、それほど神経質にならなくて大丈夫。
しかし、肥料不足すると、栄養失調のために葉色が薄くなったり、間延びしてひょろひょろになったりするので、本来施肥は必要です。
*ご家庭やオフィス、店舗などの室内に設置する場合は、化成肥料がお勧め。匂いがなく、虫が湧くこともありません。(市販の鉢植えの土の上に乗ってくる、白くて丸い玉や粒状のタイプと言えばイメージしやすいと思います。
*置肥なら月1回、液肥なら月2回くらい。
→ 【肥料について】【冬越し】
水は極力控える。出来れば、昼間は窓辺などの日当りの良い場所へ置く。夜間は、極端に温度の下がる場所を避け、なるべく暖かい場所へ。
【病害虫】
室内で乾燥が激しいとハダニが発生することがあります。
*ハダニは水が苦手な為、定期的に葉の表・裏に葉水をかけてあげたり、濡れた布で拭いてあげると予防に効果的です。ハダニがついてしまったら、専用の薬剤で駆除します。薬剤がかからない場所がないように、しっかりと全体に散布すれば、一度の散布でほぼ駆除できます。
ユッカの葉に付くハダニ対処の仕方・お勧めの薬剤 → 【病害虫の駆除について】
【植え替え】・・・普通
植え替えをしなかった為に即枯れることはまずないので、それほど神経質にならなくて大丈夫。
目安は2〜3年に1回。根が鉢の中でいっぱいになって、水が土に通らなくなったら植え替え時期です。
*水が通る限り、植え替えをしなくても、それが原因で枯れることはないですが、年月ととも土も劣化して養分がなくなるので、定期的に植え替えてあたらしい土を入れたほうが良いです。
適期は5〜7月
*冬が来る前に、植え替えによって傷んだ根をしっかり成長させる時間が必要です。
用土は赤玉5、ピートモス4、川砂1くらいの割合で混ぜたもの(市販の「観葉植物用の土」で良い)
【その他、管理上ご注意いただくこと】
贈答用のラッピングが施されている場合、できれば一週間ほど、つまり水やりをする前にラッピングは外していただいたほうが良いです。鉢をラッピングでくるんでいる状態では、鉢底から空気が通らず、また、水が溜まって根腐れの原因となります。
→ 【植え替えについて】【店長のコメント・補足】
ユッカの中間には、バリエガタのように幹の無いものと、エレファンティフェスのように太いまっすぐな幹のあるタイプのものや幹の曲がっているタイプのもの、 枝分かれした朴タイプのものなどがある。上記の写真は、太い幹をもつエレファンティフェスです。原木は高さ5〜6メートになり、 幹が枝分かれして、ずんぐりとした大木です。観賞用に鉢植えにしたものとは、見た目の印象が全く別物です(正直、とても同じ木だとは思えません!)。
上記の写真のような鉢植えは、丸太状に切ったものを、芽を吹かして寄せ植えしたものです。切り口(樹の上部)に塗られた黒や茶のゴムのようなものは、切り口が水や細菌で腐るのを防ぐためのものです。 ちなみに、庭先や学校の校庭などで見かけるユッカは、観葉植物として出回っているエレファンティフェスなどとは別の種類で、より、寒さや乾燥に強く、強健なタイプでセンジュラン、イトラン、キミガヨランなどがあります。
耐陰性があり日陰や室内でも育ちますが、光が足りないと葉が徒長して色が薄くなり、細長く肉薄になり垂れてくるので、この場合は剪定ハサミなどで葉の中程から先端にかけてカットしてあげると、 葉の自重が軽くなり、垂れにくくなります。また、日照不足では、株自体も軟弱になり、病気や根腐れの原因になりますので、できるだけ光に当てた方が良いです。もちろん、室内でもOKですが、なるべく明るく、 風通しの良い場所に置いて下さい。
オフィスなどの場合は、空間が広く、人通りが合って良く空気の動く場所、エアコンの風が直接当たらずに、なおかつ、 ジメジメせず、人間にとっても居ごこちの良い場所がお勧め。逆に、空間が狭く、人通りがなく湿気のある場所、例えば、地下倉庫(そんなところに置く人はいないですけど!)、階段の下、自動販売機の間などは、お勧めできない状態のケースが多いです。
なお、真夏の直射日光は、葉焼けを起こしてしまうので、7月〜9月は、遮光ネットやカーテンなどで遮光するか、直射日光の当たらない場所に移動する。 11月から3月の冬季の置き場所は、寒さには強い方なので関東以南の室内であれば、それほど気にしなくてもOKですが、できるだけ温かい場所に置くのが無難です。 この時期は、光に当てる為に冷風の当たる場所に置くよりも、日照を犠牲にしても温かい場所を選んだほうが良いです。(春から秋は逆です)
室内で管理している場合は、あまり害虫が付く事はないが、もし、カイガラムシが発生してしまった場合は、一般的な薬剤では効かないので、カイガラムシ専用の薬剤(マシン油)を散布する。スプレー式の「ボルン」が良く効き、使い易いと思います。 (ホームセンターなどで売ってます)
成長し樹形が乱れてきたら、伸びた葉茎の付け根から5cm位のところで、切り落とすと、 切り口の下から新芽が出てくるので、樹形を仕立て直すことができる。切り落とした茎は、挿し木にして再生するのがお勧め。なお、この作業は、生育が旺盛な季節、5月から7月あたりがリスクが少なく、お勧めです。
農業資材と農薬の専門店
【こんなご用途に人気です】⇒オフィスやリビングのインテリア
◎日陰にも強いので、あまり置き場所の選べないオフィスや店舗にも置きやすい植物です。
こんな時は Q&A
Q1: 生え際の葉が枯れてきて、見苦しくなってきた
A1:. 下葉から茶色くなって枯れてくる現象は、成長するにしたがって起こる新陳代謝ですので、問題ございません。茶色く枯れた葉を剥ぎ取って、すっきりさせておいて下さい。
Q2: 葉先が茶色く枯れてきた。
A2: 水切れ、日照不足、葉焼けなど、さまざまな要因で起こりやすい現象で、特に、若い葉に起こりやすい症状です。
茶色くなってしまった部分は、元には戻らないので、茶色くなった部分をハサミでカットして見た目をすっきりさせておくのが良いでしょう。 なお、症状が進行して、葉の生え際まで茶色くなってしまった場合は、Q1のように、生え際から剥ぎ取ってしまします。
Q3: 根基に付いてる発泡スチロールはとってもいい?
A3: ユッカに限らず、マッサンやマジナータなど、数本の幹を寄せてあるタイプの鉢植えの場合、出荷時はまだ根が張っていないケースが多く、幹が倒れないように発泡スチロール等で支えています。 あくまで支えの為ですので、発泡スチロールである必要はなく、プラスチックやゴムの支えを使うケースもありますし、まったく使わないケースもございます。
重い幹を支えて倒れないようにする為ですので、外さずにそのままにしておきますが、いずれ根が回って、根の力でしっかり支えられるようになれば、もちろん取ってしまっても大丈夫です。 支えが無くても倒れずに立っていられるのであれば、無くても良いものとお考えください。
Q4: 肥料をあげる時は
A4: 鉢土の表面に固形肥料を置けばOKです。与える量は、メーカーの指定する量に従って下さい。(袋に書いてあります。)
有機肥料と化成肥料があり、それぞれメリット・デメリットがありますが、有機肥料は臭いがあることと、虫がわきやすい傾向があるので、手軽で臭いの無い化成肥料のほうが、室内観葉にはお勧めです。
写真のように、鉢土の表面にインテリアバーグや化粧石がのっている場合は、一旦、バーグや化粧石をどけて、土の上に肥料を載せるようにして下さい。
Q5: どんどん大きくなるの?
A5: 写真のように、幹の先端は人工的にカットしてあり、これ以上伸びることはありません。(先端に塗ってある黒や茶色のものは、切り口の腐食を防ぐためのものです。)
今後伸びていくのは、幹の先端より少し下から出ている葉の部分です。この部分が伸びることによって背が伸びていきます。
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